みなさん、こんにちは、理学療法士の森です。
2025年1月19日、岐阜県海津市で開催されました、第26回木曽三川マラソンに出場してきましたのでその模様をお伝えします!
木曽三川マラソンは、クォーター(10.55km)、ハーフ、フルのコースに分けられていて、僕はフルのコースを走りました。コースの特徴としては、一周約10キロほどの平坦なコースを周回するので、走りやすいコースとなっています。ただ、補給食がなく、給水も水だけですので、競技中の補給は基本自分自身でする必要があります。指定されたエリアに各自補給食等を置くことは可能です。
当日の天気は晴れでしたが、気温は-1℃!天気予報では最高気温は10℃を超えると言っていましたが、コースは堤防沿いなので、風が強くならないか不安でした。
今回は学生時代からの友人と参加するので、一緒にエイドステーションを設営しました。他のマラソン大会ではしたことがなかったので楽しかったです。
今回の目標タイムは、前回の松阪マラソンのタイムを更新したいので、3時間40分台、1キロ5:20を意識して走ります。
また今回からシューズをカーボンプレート入りのものにしました。松阪マラソンで使用したシューズよりもスピードが出やすく、早く大会で使ってみたいと思っていました。
いよいよスタートです!今回はスタートのすごく近くで待機できました。
スタート!少し集団となって走りますが、キロ5:20以内で走れます。このペースでいけばいいのですが、コースが平坦で周りのランナーの影響もあるのでしょうか、ペースが上がっていき、キロ約5:00で走っていました。ペースが速すぎる!と思ったのですが、あまり足や胸に苦しさを感じず、むしろテンポよく走れていると感じました。そうなると欲が湧いてくるんですね、3時間30分台で走れるのでは!?このまま走ったれ!
この思いが後に大ピンチを招いてしまうとは…。
スタートしてから53分46秒、まずは1周を終えます。この時足や胸に疲労感はなく、むしろ体が温まってきて動きがよくなっていました。2周目に入るとさらにペースが上がり、キロ5:00を切るペースになりました。シューズ替えるとここまでタイム早くなるの?!
2周目に入ると集団がなくなりました。このあたりから自分より前方を走るランナーをペースメーカーと思って走っていました。
2周目を終えた時のラップタイムは、52分19秒!1周目よりも早い!
しかし、ここで予期せぬことが!なんと僕がペースメーカーにしていたランナーは、ハーフマラソンのランナーだったのです!そのランナーは2周を終えると笑顔で去って行きました…。
俺あと半分あるやん…。
ここでハーフのタイムは1時間46分5秒!ベスト更新!うれしいけど、あと半分このペースは厳しいかもと頭をよぎります。
3周目に入ると、案の定、ペースがキロ5:20前後に落ちます。「最初の2周で貯金作ったから、少しペースが落ちても大丈夫!」「向かい風が強いからペース落ちて当然!」「心配すんな!」と自分に暗示をかけます。
そして最後の4周目に入ります!この時エイドステーションで友人が応援してくれました。「あと1周行ってくるわ!!」と元気よく返事をします。
しかし、元気なのは返事だけで風もないのにペースがキロ5:30を超えてきました。両足の大腿四頭筋あたりがうずくような感じがします。「やばい、足が限界かも…」。
なんとかペースを維持しますが、それは突然、襲いかかってきました。「35キロの壁」。
いやー、こっからがフルマラソンですよね。
急に両足の大腿四頭筋に激痛が!ペースが一気にキロ6:00まで落ちます!めっちゃ痛い!よく患者さんに痛みがないのを0、一番痛いのが10だったらどうですか?と聞きますが、限りなく10に近い9です!と答えていたでしょう!
前半の貯金がどんどんなくなります。痛すぎて走っているのか歩いてのかわからなくなりました。時計をみると瞬間でのキロペースは8:00になっていました!このままでは、新記録はおろか、松阪マラソンの記録も危うい…。
去年も35キロ付近で低体温症か低血糖でペースがガタ落ち、コースのわきに座り込んでしまって散々な思いをしました。またか…、と一瞬頭をよぎりますが、それよりも、
なんのために高いシューズ買ったんや!いや練習してきたんや!と自分に腹が立ってきました!痛い足にパンパンと気合いを入れ直します!
その時不思議な事が起こった!
なんと痛みが和らいだのです!そこからゴールへ全力疾走!
ゴール近くの建物が見えてきました!あと少し!友人もゴール付近で応援してくれます!
そしてゴール!!
ゴールしたら一気に足が痛くなりました!痛みが和らいだのはアドレナリンのおかげだったのですね!
タイムは…!
3時間46分31秒!!!やった!!記録更新です!!!
一時はどうなるかと思いましたが、なんとかゴール、記録を更新することができました。
前半のオーバーペースが後半の失速を招いたと思うんですが、前半の貯金が後半の失速を救ってくれたとも考えられる展開でした。無理せず走ればいいんですが、つい欲が出てしまいました。ただチャレンジしたことでさらに記録更新するためのヒントを得ることができました。次はサブ3.5を目指します!!
周回コースで走りやすく、自己ベストを狙いやすい木曽三川マラソン、みなさんも参加してみてはいかがでしょうか?参加賞の大根はめっちゃおいしいですよ!!