骨粗しょう症とは
骨粗しょう症とは、骨の強度が低下し骨が弱くなり、些細な衝撃で骨折してしまう疾患です。
厚生労働省の患者調査において、推計患者数は1,590万人(男性410万人、女性1,180万人)と言われています。総人口の約12%が骨粗しょう症であり、70歳代の女性では3人に1人、80歳代の女性では2人に1人が骨粗しょう症になっています。
そのうち治療中の患者は138万7千人(男性7万8千人、女性130万7千人)とされており、高血圧や糖尿病の患者に比べて治療が進んでいないのが現状です。
しかし、実際に介護保険の導入が必要となった原因として、「骨折・転倒」は13.9%と第3位(令和4年国民生活基礎調査の概況:厚生労働省より)と非常に多く、健康寿命を伸ばすうえでも骨粗しょう症の予防、治療は大切です。
骨粗しょう症の原因
骨粗しょう症のリスク因子
骨は古くなった骨を壊し、その場所に新しい骨を作るという繰り返しで骨の強さを保っています。しかし新しく作られる骨の量よりも壊される量が多くなると、骨の量が減ってスカスカになり、骨折しやすい状態になってしまいます。
自分では予防・改善できない因子
- 女性
- 高齢
- 初潮が遅かった
- 閉経が早かった(45歳未満)
- 家族(特に自分の母親)に骨粗しょう症の人がいる
- 卵巣を切除した手術後
- ステロイドを長期で服用していた
自分で予防・改善できる因子
- 偏食や不規則な食生活
- カルシウムの摂取不足
- やせすぎ
- 無理なダイエット
- 運動をしない
- 日やけを気にしすぎて、日に当たらない
- 煙草を吸う
- カフェイン(コーヒー、紅茶など)の取りすぎ
- アルコールの多飲
「自分で予防や改善することが
できる因子」を
減らしていくことが大切です。
骨粗しょう症の予防
食事療法
1日3回バランスの良い食事を心掛けましょう。骨の材料となるカルシウムやカルシウムの吸収を助けるビタミンD、ビタミンK、骨の土台となるたんぱく質の摂取が推奨されます。
- ・カルシウム:乳製品、大豆製品、小魚、野菜
- ・ビタミンD:きくらげ、鮭、サバなど
- ・ビタミンK:納豆、ほうれん草、小松菜など
運動療法
運動をすることで骨に刺激が加わり、骨の密度が増加して骨が強くなるとされています。また、体幹や足の筋力が強くなり、バランス能力が維持・改善することで転倒による骨折を予防できます。
- ・ウォーキング
- ・踵(かかと)落とし運動
- ・片脚立ち
薬物療法
薬物療法は骨密度の数値や年齢などから医師が必要と判断した場合に提案します。患者背景や年齢、骨折のリスクなどを加味して医師と相談し、治療を進めていきます。
- ・骨形成促進剤:骨を作るのを促す薬
- ・骨吸収抑制剤:骨を壊すのを抑える薬
当院での検査・治療
DXA(デキサ)法による
正確な骨密度測定
当院では測定にガイドラインで推奨されているDXA(デキサ)法(腰椎・大腿骨)を取り入れ正確な診断を行っております。若いころに比べ背が縮んだ、背中が丸くなってきた、家族に「骨粗しょう症治療中の人」がいるなどあれば早めに検査をすることをお勧めします。
骨粗しょう症マネージャーによる
サポート
当院には骨粗しょう症マネージャーが在籍しており、患者様それぞれに合った治療を一緒に考え、日常生活や運動などのアドバイスを行うことが可能です。医師だけでなく、専門スタッフがチームで治療をサポートします。

